静岡県富士宮市 富士山本宮浅間大社 | 令和8年(2026)版
富士宮まつり秋季例大祭 完全ガイド 2026
富士山を仰ぐ門前町に鳴り響く「喧嘩囃子」——
20区の山車・屋台がぶつかり合う、日程不動の3日間。
富士宮まつりとは?
静岡県富士宮市で毎年11月3日〜5日に開催される、富士山本宮浅間大社の秋季例大祭に合わせた「附祭り(つけまつり)」。市内20区が受け継ぐ山車(だし)・屋台(やたい)が富士山を背に市街地を練り歩き、夜には2基の山車・屋台が至近距離まで迫り合いながらお囃子を鳴らし合う「競り合い」=「喧嘩囃子(けんかばやし)」が繰り広げられる、静岡県東部を代表する秋祭りです。
2026年は11月3日が「文化の日」で火曜日、4日(水)・5日(木)は平日にあたるため、土日と重なる年に比べて遠方からの観光客はやや少なめになる可能性があります(詳しくは10章)。
浅間大社と「つけ祭り」
富士山本宮浅間大社は、富士山を神体山と仰ぎ、全国約1,300社の浅間神社を束ねる総本宮。平成18年(2006年)には鎮座1,200年を迎えた由緒ある神社で、平成25年(2013年)には世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産にも登録されています。秋の収穫に感謝する神事としての例大祭そのものは神社創建当初から続く一方、氏子町内が囃子を奏でながら山車・屋台を引き回す「つけ祭り」としての記録は、現存する史料をたどると江戸時代末期までさかのぼります。
山車と屋台の違い、20区の顔ぶれ
富士宮まつりの山車・屋台には「富士宮型」と呼べる決まった様式はなく、各区が個性豊かな一台を受け継いでいます。祭典を主催する側の分類では、人形や屋形をせり上げる「迫り上がり」構造を持つものを「山車」、一層構造で迫り上がりのないものを「屋台」と呼び分けており、現在は20区が山車・屋台を所有して祭りに参加しています。車輪は松山区の三輪(明治44年〈1911年〉に根古屋より購入)を除き、いずれも四輪です。
📅 2026年(令和8年)開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2026年11月3日(火・祝)〜5日(木)の3日間(毎年固定日程) |
| 会場 | 富士山本宮浅間大社・富士宮市中心市街地(神田通り周辺) |
| 参加 | 市内20区の山車・屋台 |
| 入場料 | 無料 |
| お囃子 | 富士宮囃子(静岡県指定無形民俗文化財・平成7年〈1995年〉3月指定) |
| 駐車場 | 本宮(4日)は中心市街地が交通規制で車両進入不可。公共交通機関の利用を推奨 |
| 主催 | 富士山本宮浅間大社・富士宮まつり実行委員会 |
※詳細な競り合いマップ・交通規制情報は、例年開催直前に富士宮まつり公式サイトで公開される「かわら版」等をご確認ください。
名物「競り合い」=喧嘩囃子 完全解説
富士宮まつり最大の見せ場は、夜の街に響く「競り合い(せりあい)」。山車・屋台2基が向かい合い、じりじりと間合いを詰めながらお囃子を鳴らし合う、迫力満点の名物行事です。
2基の山車・屋台が対峙し、太鼓・笛・鉦の富士宮囃子を鳴らし合いながらぎりぎりまで接近する名物行事。かつては熱が入りすぎて実際の喧嘩に発展することもあったことから「喧嘩囃子」と呼ばれるようになりましたが、現在は勝敗をつけることはなく、迫力ある演出として市内各所で夜遅くまで繰り広げられます。
富士宮まつりで奏でられるお囃子は「富士宮囃子」と呼ばれ、平成7年(1995年)3月に静岡県指定無形民俗文化財に指定されました。町内ごとに受け継がれてきた曲調・掛け声に耳を澄ませると、それぞれの区の個性が感じられます。
中日となる11月4日午後4時、20区すべての山車・屋台が浅間大社前の神田通りに勢揃いし、一斉に富士宮囃子を奉納します。通常は時間を決めて別々に市内を回っている山車・屋台が一堂に会するのはこの瞬間だけ。祭り最大の記念撮影ポイントでもあります。
祭りの幕開けを告げる神事。氏子が浅間大社に参拝し囃子を奉納したのち、各区の会所にお囃子を持ち帰ります。この日の夜には各区で「宵宮(よいみや)」が行われ、祭りムードが一気に高まります。
②競り合いは夜が本番:日中も引き廻しは行われますが、迫力ある競り合いは日が暮れてから本格化します。
③正式な勝敗はなし:競り合いに審判・優劣はありません。純粋に迫力を楽しむお祭りです。
3日間のプログラムの流れ
富士宮まつりは前日祭(3日)・本宮(4日)・後日祭(5日)の3日間で構成されます。ここでは、直近年(令和7年)の公式発表をもとにした「例年のパターン」を紹介します。当日の正式な時間は公式サイトで必ず確認してください。
観覧スポット&撮影設定 完全ガイド
昼は富士山を背にした山車、夜は提灯とお囃子に彩られる競り合い——時間帯によって全く違う表情を見せる祭りです。
🏆 観覧スポット5選
📍 神田通り(浅間大社正面) | 📸 標準〜広角24〜50mm | ⏰ 16:00の集結直前が狙い目
📍 富士宮市中心市街地各所(例年、かわら版で告知) | 📸 標準50mm・高感度対応
📍 富士山本宮浅間大社境内 | 📸 標準35〜50mm
📍 富士山が見渡せる市街地の通り | 📸 望遠85〜135mmで圧縮
📍 各区会所周辺 | ⏰ 18:30の宵宮スタート前後
📸 場面別撮影設定ガイド
夜の競り合い・提灯シーン:
昼間の引き廻し・富士山バックの一枚:
②昼は富士山との構図を意識:晴天時は望遠レンズで富士山を圧縮し、山車と重ねる構図が絵になる。
③夜は手ぶれ対策必須:提灯の灯りは暗いため、ISO感度を上げるか一脚を活用する。
| シーン | 推奨焦点距離 | 最適な時間帯 |
|---|---|---|
| 本宮共同催事(20区集結) | 24〜50mm 標準〜広角 | 11/4 16:00前後 |
| 夜の競り合い | 35〜50mm 標準 | 2日目・3日目 夜 |
| 富士山バックの引き廻し | 85〜135mm 望遠 | 晴天の日中 |
| 湧玉池・境内スナップ | 35〜50mm 標準 | 午前中 |
屋台グルメ&富士宮やきそば 完全ガイド
富士宮まつりのグルメといえば、B-1グランプリで初代・2代グランプリに輝いた「富士宮やきそば」は外せません。祭りの屋台はもちろん、市街地の専門店で本場の味を楽しむのもおすすめです。
富士宮やきそば
コシの強い専用の蒸し麺、豚の背脂を揚げた「肉かす」、仕上げにふりかけるイワシ・サバの削り粉「だし粉」が三大特徴。富士山の湧水・地元産キャベツも使われ、2006・2007年のB-1グランプリで連続グランプリを獲得しました。
焼き鳥・唐揚げ・りんご飴・お好み焼き
神田通り周辺や各区会所付近には、祭り定番の屋台が軒を連ねます。夜の競り合い観覧の合間に食べ歩きを楽しめます。
②「肉かす」と「だし粉」は必ずチェック:この2つが入っているかどうかで本格度が変わります。
③夜は温かいメニューを:11月の夜は冷え込むため、汁物・焼き物系の屋台から回るのがおすすめ。
服装・持ち物ガイド(11月の富士宮)
富士山の裾野に位置する富士宮市は、同時期の東京より寒暖差が大きい傾向があります。日中は動きやすい服装、夜は防寒対策をしっかりと。
重ね着で温度調整
日中は日差しがあれば過ごしやすい一方、夜の競り合い観覧時は冷え込みます。脱ぎ着しやすいアウターが便利です。
歩きやすい靴を
3日間にわたり市街地を歩いて回る祭りのため、履き慣れたスニーカーがおすすめです。
手袋・マフラー
夜の競り合いは長時間の立ち見になることも多く、防寒小物があると安心です。
懐中電灯・モバイルライト
夜の市街地は場所によって暗い箇所もあるため、足元を照らせるライトがあると安心です。
モバイルバッテリー
夜間撮影や地図アプリの利用でスマホの消耗が早くなります。
念のため折り畳み傘
屋外開催のため、天候急変に備えておくと安心です。
駐車場・交通手段ランキング
本宮(11月4日)は中心市街地が交通規制により車両進入不可となります。ここでは現実的な交通手段を優先度順に紹介します。
🏆 電車(JR身延線) ― 最も確実な手段
最寄りはJR身延線「富士宮駅」「西富士宮駅」。会場となる浅間大社・神田通りへは富士宮駅から徒歩圏内です。交通規制の影響を受けないため、最も確実な移動手段です。
🥈 高速バス「やきそばエクスプレス」
東京駅から富士宮駅・富士急行富士宮営業所まで直通する高速バス。所要時間は約2時間20分で、乗り換えなしで富士宮まで移動できます。
🥇 臨時駐車場(城山公園グラウンド)
東名高速道路「富士IC」から西富士道路経由でアクセス可能な臨時駐車場。ただし11月4日の中日は中心市街地の交通規制により車の乗り入れ自体ができない点に注意が必要です。3日・5日の利用を中心に検討しましょう。
神田川観光駐車場(有料)
静岡県富士山世界遺産センター付近の有料駐車場。浅間大社にも近く、観光と組み合わせて利用できますが、祭り期間中は満車になりやすいため早めの到着がおすすめです。
アクセスガイド ― 新幹線+乗り換え、または直通バス
富士宮駅は新幹線の駅ではないため、乗り換えが必要です。行き方は大きく分けて「新幹線+在来線」「高速バス直通」の2パターンがあります。
🚉 主要アクセス方法
| 出発地 | ルート | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 東京駅 | 新幹線+乗り換え(三島・富士経由) | 約2時間 |
| 東京駅 | 高速バス「やきそばエクスプレス」直通 | 約2時間20分 |
| 新大阪駅 | 新幹線(ひかり)+乗り換え | 約2時間30分〜 |
| 名古屋駅 | 新幹線(こだま)+乗り換え | 約2時間 |
当日タイムスケジュール例
「本宮の共同催事を中心に楽しみたい」「3日間じっくり滞在したい」――目的別に2つのモデルプランを紹介します。
混雑ポイント・穴場情報
2026年は11月3日(祝・火)〜5日(木)と平日を挟む日程のため、土日と重なる年に比べて遠方からの観光客はやや落ち着く可能性があります。とはいえ、本宮(4日)の共同催事周辺は例年多くの人で賑わいます。
| 日程・エリア | 混雑度 | 対策・コツ |
|---|---|---|
| 11/4 神田通り(16時の共同催事) | ★★★ 極混雑 | 15時台には場所取りを済ませておくのが安心 |
| 11/3 宮まいり・宵宮 | ★☆☆ 比較的空く | 本宮より人が少なく、山車を間近で見やすい |
| 11/5 日中の引き廻し | ★★☆ 中程度 | 最終日は落ち着いた雰囲気でゆっくり見物できる |
| 各日夜の競り合い会場 | ★★★ 混雑 | 人気の対戦は人だかりができるため、早めに近づいておく |
| 富士宮駅(本宮終了後の21時前後) | ★★★ 混雑 | 祭り終了直後は駅も混み合う。時間をずらすとスムーズ |
②「前日祭」を狙う:本宮ほどの混雑がない11/3の夜は、山車・屋台をじっくり観察できる穴場タイミング。
③競り合いは複数箇所で同時進行:1箇所が混んでいても、少し歩けば別の競り合いに出会えることがあります。
富士宮まつりとセットで楽しむ! 周辺観光スポット
富士山信仰の中心地・富士宮市には、世界遺産の構成資産や霊峰の恵みを感じられるスポットが数多くあります。
富士山の伏流水が1日約20万トン湧き出す池。国の特別天然記念物に指定され、環境省「平成の名水百選」にも選ばれています。かつては富士登山者が禊を行った霊地で、浅間大社参拝とあわせて気軽に立ち寄れます。
高さ約20m・幅約150mの絶壁から富士山の湧水が幾筋も流れ落ちる名瀑。国の名勝・天然記念物に指定され、世界文化遺産「富士山」の構成資産のひとつでもあります。紅葉の見頃は10月下旬〜11月下旬で、祭りの時期とも重なります。
富士山と湖面が織りなす絶景で知られる湖。周辺には朝霧高原も広がり、雄大な自然を満喫できます。
富士山の自然・信仰・文化を紹介する展示施設。浅間大社のすぐそばにあり、祭りの合間に立ち寄って富士山への理解を深めるのにぴったりです。
富士宮やきそばの名店が集まるエリア。祭りで食べ歩いた味を、改めて専門店でじっくり味わうのもおすすめです。
宿泊ガイド ― 富士宮駅周辺、または三島・富士エリアも便利
3日間じっくり楽しむなら富士宮駅周辺での宿泊が便利。日帰りが難しい場合は、新幹線駅がある三島・新富士エリアを拠点にするのも選択肢です。
よくある質問(FAQ)25問
初めて訪れる方から詳しく知りたいリピーターまで、よく寄せられる25問にまとめて回答します。
Q1. 富士宮まつり2026年はいつ開催されますか?
Q2. なぜ日程が毎年固定されているのですか?
Q3. 会場はどこですか?
Q4. 何台の山車・屋台が参加しますか?
Q5. 山車と屋台はどう違うのですか?
Q6. 入場料はかかりますか?
Q7. 「競り合い」とは何ですか?
Q8. 富士宮囃子とは何ですか?
Q9. 本宮共同催事とは何ですか?
Q10. 駐車場はありますか?
Q11. アクセス方法を教えてください。
Q12. 「やきそばエクスプレス」とは何ですか?
Q13. 富士宮やきそばのおすすめポイントは?
Q14. 富士山本宮浅間大社について教えてください。
Q15. 雨天でも開催されますか?
Q16. どのくらいの規模のお祭りですか?
Q17. 湧玉池とは何ですか?
Q18. 前日祭・本宮・後日祭の違いは何ですか?
Q19. 2026年は例年より空いていますか?
Q20. 子供連れでも楽しめますか?
Q21. 松山区の山車が特別と聞きましたが?
Q22. 忠魂碑前祭典とは何ですか?
Q23. 白糸ノ滝は祭りとあわせて行けますか?
Q24. 新富士駅から会場まで行けますか?
Q25. 来年(2027年)も同じ日程ですか?
アクセス地図
静岡県富士宮市・富士山本宮浅間大社周辺の地図です。JR身延線「富士宮駅」から徒歩圏内で会場に到着できます。
🚉 アクセスまとめ
出発前 最終チェックリスト
この12項目を確認すれば準備完了。富士山を仰ぐ門前町で、20区の山車・屋台が奏でる喧嘩囃子を存分に楽しんでください。
- 開催日は2026年11月3日(火・祝)〜5日(木)であることを確認
- 交通手段の確認:JR身延線「富士宮駅」「西富士宮駅」が最寄り
- 11月4日(本宮)は中心市街地が交通規制で車両進入不可であることを理解しておく
- 東京から向かう場合は「新幹線+乗り換え」か高速バス「やきそばエクスプレス」を選ぶ
- 本宮共同催事(11/4 16:00・神田通り)は早めに場所取りをする
- 夜の競り合い観覧に備えて防寒具を用意する
- 歩きやすい靴で準備(3日間、市街地を歩いて回る祭り)
- 富士宮やきそばを食べる(肉かす・だし粉が入っているか要チェック)
- 湧玉池・浅間大社境内もあわせて参拝する
- 2026年は平日開催のため、例年より観光客がやや少なめの可能性を踏まえて計画する
- 宿泊予定なら富士宮駅周辺のホテルを早めに予約する
- 最新の交通規制・競り合いマップ情報を公式サイトで確認する
| 日程 | 通称 | 混雑度 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| 2026年11月3日(火・祝) | 前日祭・宮まいり/宵宮 | ★★☆ | 山車・屋台を間近でゆっくり見たい方 |
| 2026年11月4日(水) | 本宮・共同催事 | ★★★ 最混雑 | 20区集結・共同催事を見たい方 |
| 2026年11月5日(木) | 後日祭・競り合いクライマックス | ★★☆ | 落ち着いた雰囲気と最後の競り合いを楽しみたい方 |
📌 最後にひとこと
富士宮まつりは、富士山信仰の総本宮である浅間大社の秋季例大祭に合わせ、20区の氏子が受け継いできた山車・屋台と富士宮囃子が主役の祭りです。昼は富士山を背にした引き廻し、夜は提灯に照らされた喧嘩囃子——2つの表情を持つこの祭りを、富士宮やきそばとあわせてじっくり味わってください。
最新の日程・競り合いマップ情報は 富士宮まつり公式サイト でご確認ください。

