東京都台東区 | 関東三大酉の市のひとつ | 令和8年(2026)
浅草 酉の市(鷲神社・長國寺) 完全ガイド 2026
威勢のいい手締めの音とともに、福を「かき込む」熊手が並ぶ――
24時間ぶっ通しで賑わう、江戸から続く年の瀬の風物詩。
浅草 酉の市とは?
毎年11月の「酉の日」に、開運招福・商売繁盛を願って開かれる江戸時代から続く年中行事。中でも浅草の鷲神社(おおとりじんじゃ)と隣接する長國寺(ちょうこくじ)で開かれる酉の市は、新宿の花園神社、府中の大国魂神社とあわせて「関東三大酉の市」に数えられ、都内で最も賑わう酉の市として知られています。境内から通りまでびっしりと並ぶ熊手商の威勢のいい掛け声と、商談成立を祝う「手締め」の音が響き渡る、年の瀬らしい熱気に満ちたお祭りです。
由来 ― 神社と寺、2つの言い伝え
鷲神社の社伝によれば、開運・殖産・商売繁昌の神である天日鷲命(あめのひわしのみこと)を祀るこの地に、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東夷征討の際に立ち寄って戦勝を祈願し、勝利しての帰途、社前の松に武具の「熊手」をかけてお礼参りをした日が11月の酉の日だったことから、この日を例祭日と定めたのが酉の市の始まりとされています。一方、隣接する長國寺では、鷲妙見大菩薩(わしみょうけんだいぼさつ)を祀る同寺の縁日として、同じ酉の日に「お酉様」が執り行われてきました。かつては明治維新の神仏分離まで、長國寺は鷲神社の別当寺(管理を担う寺)だったという歴史があり、今も隣り合わせで、神様と仏様の両方に福を祈願する「福めぐり」ができる、他にはない酉の市となっています。
📅 2026年(令和8年)開催概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開催日 | 一の酉:11月7日(土)/二の酉:11月19日(木) |
| 開催時間 | 各酉の日の午前0時〜24時(24時間開催)、前日19時頃から宵宮 |
| 会場 | 鷲神社(台東区千束3-18-7)、長國寺(台東区千束3-19-6) |
| 熊手商の数 | 約150店(鷲神社境内〜長國寺周辺) |
| 来場者数 | 例年70〜80万人 |
| 入場料 | 無料 |
※最新情報は浅草・酉の市公式サイトでご確認ください。
熊手はなぜ「福をかき込む」縁起物なのか
縁起熊手を飾る風習は、鷲神社と同じく江戸時代から酉の市が続く足立区花畑の大鷲(おおとり)神社で生まれたと伝わります。かつてこの神社の祭りでは賭博が認められていた時期があり、門前の市では熊手などの農耕具も売られていました。そこから洒落を込めた験担ぎとして、熊手にお札と稲穂を飾ったお守り「かっこめ」が生まれ、次第に「福をかき込む・かっ込む」道具として広まったといわれています。鷲神社・大鳥神社どちらにも「鷲(わし)」の字があることから、「熊手=鷲の爪」に見立てて「運をわしづかみにする」ともいわれます。
6つの見どころ完全ガイド
熊手選びから参拝作法まで、酉の市には他のお祭りにはない独特の楽しみ方があります。押さえておきたい6つのハイライトです。
おかめや招き猫、鶴亀、小判など縁起物をぎっしり飾った熊手が、1,000円ほどの豆熊手から数十万円の大型品までずらり。予算を伝えて値切り交渉するのが酉の市名物のやりとりです。
売れ筋は1万〜5万円熊手の商談がまとまると、店主と客、周囲の人々も加わって威勢よく手締め。この掛け声とリズムが、酉の市ならではの活気ある雰囲気を作り出しています。
商談成立のたびに随所で鷲神社拝殿に安置されているおかめ像。顔の各部位を撫でると金運上昇など様々なご利益があるとされ、多くの参拝者が列をなします。
鷲神社拝殿にて鷲神社・長國寺両方の山門やロビーに飾られる、職人技が詰まった特大の熊手。通常の縁起熊手とは比べ物にならない迫力で、酉の市の顔ともいえる存在です。
両境内の山門・ロビー長國寺で授与される、小さな熊手に稲穂を付けた可愛らしいお守り。「福をかっ込む」という江戸っ子らしい洒落が利いた、江戸時代から変わらぬ縁起物です。
長國寺にて授与熊手商にまじって、食べ物やおもちゃなど昔ながらの露店も軒を連ねます。夜店を冷やかしながら歩くのも酉の市の醍醐味です。
境内〜参道一帯②新しい熊手を買うときは古い熊手を持参:前年に授かった熊手は、長國寺・鷲神社入口の熊手納め所に納めるのが習わしです。
③神社と寺、両方お参りするのが「福めぐり」:隣り合う鷲神社と長國寺、両方を巡ることでより多くのご利益を願えるとされています。
酉の日 24時間の流れ
酉の市は前日の宵宮から始まり、酉の日の0時から24時までまる1日開催されます。時間帯によって異なる表情を楽しめます。
| 比較項目 | 一の酉(11/7・土) | 二の酉(11/19・木) |
|---|---|---|
| 曜日 | 土曜日 | 木曜日(平日) |
| 混雑傾向 | 週末のため終日混雑しやすい | 平日夜は特に混むが、日中は比較的動きやすいことも |
| ご利益 | どちらにお参りしても変わらないとされる | 同左 |
観覧スポット&撮影のコツ
鷲神社・長國寺という隣接する2つの会場だからこそ、それぞれ違った見どころがあります。押さえておきたい5つのスポットと撮影のコツを紹介します。
🏆 観覧スポット5選
📍 台東区千束3-18-7 | 📸 標準35〜50mm
📍 台東区千束3-19-6
📍 鷲神社〜長國寺の間の通り
📍 JR上野駅 中央改札付近
📍 鷲神社・長國寺境内
📸 場面別撮影のコツ
日中の熊手商・境内:
夜の露店・熊手商:
②大熊手は見上げるアングルで:山門を飾る特大熊手は、下から見上げると迫力が増します。
③熊手店の撮影は一声かけてから:営業中の店先を撮る際は、購入客の迷惑にならないよう配慮しましょう。
浅草グルメ 完全ガイド
酉の市の境内・参道には食べ物の露店も並びます。あわせて浅草ならではのグルメも楽しみましょう。
お好み焼き・焼きそば
熊手商の合間に、昔ながらの屋台グルメが軒を連ねます。寒い夜にぴったりの温かい一品です。
りんご飴・べっこう飴
甘いお菓子の少なかった江戸時代から、祭りの露店で親しまれてきた定番スイーツです。
人形焼
浅草寺周辺で古くから親しまれる、あんこ入りのカステラ生地のお菓子。仲見世通りには老舗が並びます。
雷おこし
浅草の代表的な土産菓子。パリッとした食感の米菓子で、お土産にも人気です。
もんじゃ焼き・どぜう鍋
浅草ならではの郷土料理も豊富。酉の市の帰りに立ち寄るのもおすすめです。
②浅草寺方面まで足を延ばすのも一案:鷲神社・長國寺から浅草寺周辺までは少し距離がありますが、あわせて訪れる人も多いエリアです。
③混雑時は食べ歩きより着席がおすすめ:夜のピーク時は境内・参道が大変混雑するため、周辺の飲食店で座って食事するのも快適です。
服装・持ち物ガイド(11月の浅草の夜)
11月の夜は冷え込みが本格的になる時期。特に深夜0時の参拝や夜のピーク時間帯を狙う場合は、しっかりとした防寒対策が欠かせません。
しっかりした防寒着を
夜の屋外での長時間参拝になるため、コートやマフラー、手袋などの防寒対策を万全に。
歩きやすい靴を
混雑した境内・参道を長時間歩くことになるため、履き慣れた靴がおすすめです。
現金を多めに
熊手商での交渉・購入は現金が基本です。お守りや露店グルメの支払いにも備えて多めに用意しましょう。
大きめのバッグ
熊手を購入する場合、持ち帰り用にある程度余裕のあるバッグがあると便利です。
使い捨てカイロ
深夜・早朝の参拝を予定している場合は特に、カイロがあると体感温度が変わります。
モバイルバッテリー
写真撮影や混雑時の情報確認でスマホのバッテリー消耗が早くなります。
駐車場・交通規制ガイド
会場周辺は住宅街の細い道が多く、専用駐車場は用意されていません。公共交通機関での来場が基本です。
🏆 東京メトロ日比谷線での来場 ― 最も確実
「入谷駅」から徒歩約7分、「三ノ輪駅」から徒歩約9分。いずれも会場周辺の細い道を歩くだけでアクセスでき、車の心配が不要です。
🥈 つくばエクスプレス「浅草駅」からのアクセス
つくばエクスプレス「浅草駅」からは徒歩約8分。台東区の浅草(雷門周辺)とは別の駅ですので、乗り換え時は注意しましょう。
🥇 都営バスの利用
都営バス(日暮里〜錦糸町系統)の「竜泉」バス停から徒歩約2分。電車の駅からやや離れた場所に宿泊している場合に便利です。
浅草寺方面からの徒歩移動
浅草寺・雷門周辺から鷲神社・長國寺までは徒歩でもアクセス可能な距離です(20〜30分程度)。あわせて浅草観光を楽しみたい方におすすめです。
タクシーの利用も選択肢に
夜間や荷物が多い場合(熊手を購入した後など)は、タクシーの利用も検討しましょう。ただし会場周辺の道路混雑には注意が必要です。
アクセスガイド ― 入谷駅・三ノ輪駅が便利
東京メトロ日比谷線の2駅からアクセスできる、都心からも訪れやすい立地です。
🚉 主要アクセス方法
| 出発地 | 交通手段 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 入谷駅 | 東京メトロ日比谷線 | 徒歩約7分 |
| 三ノ輪駅 | 東京メトロ日比谷線 | 徒歩約9分 |
| 浅草駅(TX) | つくばエクスプレス | 徒歩約8分 |
| 竜泉バス停 | 都営バス | 徒歩約2分 |
当日タイムスケジュール例
「夜の賑わいを楽しむプラン」と、「早朝の落ち着いた時間帯を狙うプラン」を紹介します。
混雑ポイント・穴場情報
例年70〜80万人が訪れる浅草の酉の市。24時間開催だからこそ、時間帯によって混雑度が大きく変わります。
| 時間帯 | 混雑度 | 対策・コツ |
|---|---|---|
| 夕方〜夜(17時〜21時頃) | ★★★ 極混雑 | 仕事帰りの参拝者で境内・参道が埋め尽くされる、1日で最も混む時間帯 |
| 深夜0時前後(本祭開始時) | ★★☆ 混雑 | 熱心なファン・地元の方が集まるが、夕方ほどではない |
| 早朝〜午前中 | ★☆☆ 比較的空く | 1日の中で最も落ち着いて参拝できる時間帯 |
| 二の酉(平日・木曜)の日中 | ★☆☆ 比較的空く | 一の酉(土曜)に比べ、平日日中は動きやすいことも |
②平日の二の酉も選択肢に:木曜開催の二の酉は、日中であれば土曜の一の酉より落ち着いていることがあります。
③夜の熱気を楽しみたいならあえて18時〜20時台に:混雑覚悟で、酉の市らしい熱気と賑わいを満喫するのもひとつの楽しみ方です。
酉の市とセットで楽しむ! 周辺観光スポット
浅草エリアには、酉の市とあわせて楽しめる観光スポットが数多くあります。
都内屈指の観光名所。雷門から続く仲見世通りには、人形焼や雷おこしなどの老舗が軒を連ねます。鷲神社・長國寺から徒歩20〜30分程度です。
浅草エリアから見渡せる東京の新しいランドマーク。夜のライトアップも見どころです。
調理器具から食品サンプルまで揃う、プロも愛用する道具街。鷲神社からもアクセスしやすいエリアです。
江戸時代の遊郭・吉原の名残を伝える史跡。鷲神社・長國寺のすぐ近くに位置し、界隈の歴史を感じられます。
宿泊ガイド ― 浅草・上野エリアが便利
深夜0時の参拝や早朝の穴場時間帯を狙うなら、会場に近い浅草・上野エリアでの宿泊がおすすめです。
よくある質問(FAQ)25問
初めて酉の市を訪れる方によく寄せられる25問に回答します。
Q1. 浅草酉の市2026年はいつ開催されますか?
Q2. 入場料はかかりますか?
Q3. 開催時間は何時から何時までですか?
Q4. 「一の酉」「二の酉」「三の酉」とは何ですか?
Q5. どの酉の市にお参りしても同じご利益ですか?
Q6. 鷲神社と長國寺、どちらに行けばいいですか?
Q7. 熊手はいくらくらいで買えますか?
Q8. 熊手の値切り方は?
Q9. 前年の熊手はどうすればいいですか?
Q10. なでおかめとは何ですか?
Q11. 酉の市はいつから始まった行事ですか?
Q12. なぜ熊手が縁起物なのですか?
Q13. 関東三大酉の市とは何ですか?
Q14. 会場へのアクセスは?
Q15. 駐車場はありますか?
Q16. 雨天でも開催されますか?
Q17. 一番混雑するのはいつですか?
Q18. 子供と一緒でも楽しめますか?
Q19. 酉の市のグルメは何がおすすめですか?
Q20. 酉の市と合わせて観光できるスポットは?
Q21. 宿泊はどこがおすすめですか?
Q22. 酉の市の主催は?
Q23. どれくらいの人が訪れますか?
Q24. かっこめ熊手守りとは何ですか?
Q25. 台東区とはどんな街ですか?
アクセス地図
鷲神社・長國寺周辺の地図です。東京メトロ日比谷線「入谷駅」から徒歩約7分です。
出発前 最終チェックリスト
この12項目を確認すれば準備完了。江戸から続く「福をかき込む」年の瀬の風物詩を、心ゆくまで楽しみましょう。
- 開催日(一の酉11/7・二の酉11/19)を確認した
- 24時間開催であることを理解し、訪れる時間帯を決めた
- 交通手段の確認:「入谷駅」「三ノ輪駅」から徒歩7〜9分
- 宿泊予約を早めに完了済み(浅草 or 上野エリア)
- 専用駐車場がないと理解し、公共交通機関での来場を計画した
- 熊手の予算・サイズのイメージを決めた
- 前年の熊手がある場合は持参する準備をした(熊手納め所へ)
- 本格的な防寒着を準備した(11月の夜は冷え込む)
- 現金を多めに用意した(熊手購入・露店は現金が基本)
- 大きめのバッグを準備した(熊手の持ち帰り用)
- 浅草グルメ(人形焼・雷おこし等)の候補を事前確認
- 浅草寺・仲見世通りなど周辺観光の計画も組み込んだ
| 日程 | 曜日 | 混雑度 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|
| 2026年11月7日 | 土(一の酉) | ★★★ 極混雑(特に夜) | 週末に酉の市らしい熱気を体感したい方 |
| 2026年11月19日 | 木(二の酉) | ★★☆ 混雑(平日日中は比較的動きやすい) | 平日を活かして落ち着いて参拝したい方 |
📌 最後にひとこと
浅草の酉の市は、単に熊手を買う市ではありません。1年の無事に感謝し、来る年の幸を願う――江戸の庶民が大切にしてきたその気持ちが、値切り交渉の駆け引きや手締めの掛け声、なでおかめへの祈りの一つひとつに息づいています。神様と仏様、両方に福を祈願できる「福めぐり」を通じて、年の瀬の江戸情緒をぜひ現地で味わってください。
最新の日程・行事情報は 浅草・酉の市公式サイト でご確認ください。

